伊勢崎オートSG「第28回オートレースグランプリ」が10日、開幕した。予選6Rの森且行(50=川口)は跳ねに悩まされ6着スタート。思い通りにならないもどかしさに、レース後はさすがに泣きが入った。

 前節の滑りに続き、今度はドドド。エンジンの良しあしも確認できないままの6着スタートに、さすがにレース後はショックを隠せない。

「いいタイヤなんだけどなあ。試走からハンパなく跳ねた。エンジンからだろうね…」

 スタートは外の松尾啓史(45=山陽)、荒尾聡(43=福岡)に先行する形で1角3番手と、好展開をつくれる流れに持ち込んだかに見えた。だが、そこからの動きは精彩を欠き続けた。

「まったく開けられないんだよ。こんなに跳ねる? ってぐらい。どうしようか…」

 マシンは前節で下周りを整備し、パーツも替えるなど手を尽くしている。しかし、消音から通常マフラーの伊勢崎に舞台が変わり、エンジンが走路にフィットしない。

「とにかく頑張るよ。エンジンは何かしらやってみる」。レース後は同期の永井大介(47=川口)から「あきらめるのはまだ早い。これから1着を並べればいい(笑い)」と冗談交じりにハッパをかけられ、無言でうなずいていた。

 タイヤの良さを生かすには、一にも二にも整備の手を休めることなくセッティングを合わせるしかない。