山陽オートの「キリンビバックスSummerFIREシリーズ10」は2日、準々決勝戦が行われた。

 10Rで好走したのは吉松憲治(57=山陽)。枠なり発進から2周回で2番手、3周回で逃げる交川陽子を抜き先頭に立ち押し切った。

「タイヤは良かったかな。コーナーで奥まで行っても滑らなかった」と足周りは抜群。エンジンも申し分ない。「いいよ。上出来でしょう。下周りの整備してから(今節初日まで)10走して9走が3着以上だもの」。2節前の当地ミッドナイト、前節の小林啓二杯GⅡ山陽王座チャレンジカップ、そして今節と好走。2日目の1着で11走中10走が3連対となった。

 信頼できるエンジンだが「(ピストン)リングを交換する。ずっと替えてなかったけど、そろそろやっておく」と部品交換して3日目に臨む。

 前節のGⅡ戦、今節と気温が高く熱走路となり、最重ハンデ選手が追い込めず苦戦。その20メートル前と軽ハンデの吉松は前を抜く選手も少なく、2日目のように好展開をつくるとタイヤに負担をかけず走り結果を出すことができる。さらに、部品交換で愛機の上積みも見込めそうで準決勝戦も期待が持てる。