川口オートの「スーパースターフェスタ2025 ~SG第40回スーパースター王座決定戦~ ~スーパースターシリーズ戦 平尾昌晃杯~」は31日、12Rでスーパースター王座決定戦が行われ、青山周平(41=伊勢崎)が逃げて大会最多となる6回目のVを飾り、2年ぶり6回目の賞金王に輝いた。通算125回目の優勝。
勝利の女神がほほ笑んだのは、今節未勝利のS1だった。4連勝の黒川京介、試走タイム1番時計3・24秒の佐藤励が立ちはだかる。だが、黒川はスタートで空回りし、佐藤励も出遅れる。1コーナー先手を奪ったのは今節、スタートで精彩を欠いていた青山だった。
「自分の弱さが出て、切れなかった。でも、このままじゃ終われない思った。不完全燃焼で終わるのは嫌だったので、飛び上がっても空回っても、思い切り行こうと思った」
その気持ちが実り主導権を握った。「まさか、まさか。あれって感じだった。10周が長かった」。想定外の逃げ展開。それでも金子大輔の猛攻をしのぎ、Vゴールを駆け抜けた。
「本当に黒ちゃんと(黒川京介)か、(佐藤)励とか速い。まだまだ頑張りたいという気持ち。当然、優勝もしたい。今日もチャレンジャーの精神でいった。若手の壁を越えられるように気持ちで走った」
ライバルを封じ込めた勝利に、何度もガッツポーズを繰り返した。
2025年は地元GIシルクカップ優勝から始まり、スーパースター王座決定戦を制し幕を閉じた。「もう最高です。めちゃくちゃうれしい。このままSGで優勝するのが難しいのかなと正直、思うこともあったし、まだまだ最善を尽くして頑張りたいという気持ちもあった。優勝はうれしい」。SGオートレースグランプリや日本選手権で悔しい思いもしただけに、喜びもひとしおだ。
26年は8日開幕の地元GIシルクカップから始まる。「いつもと変わらずです」とレースに臨むスタイルは変わらない。ただ、勝負強さは誰よりもある。来年もオートレース界は、青山を中心に回っていくのは間違いない。