山陽オートの「日本トーター杯争奪戦」は18日、準決勝戦が行われた。
11Rで38期の新人・藤本悠仁(21=山陽)が快走。逃げ切りで通算2回目の優出を決めた。
初日の1着は足周りに悩まされた。「フォーク周りを扱って跳ねは許容範囲になった。試走は初日と同じ(3・)35でも走りやすかった」と整備が実り修正に成功。「同期が『風が強くて走りにくい』と言ってたけど、それを考え調整してエンジンも良かった」と、気象条件にもしっかり対応した。
それだけでなく、走法も改良。「(師匠の丹村飛竜から)走るライン取りのことを言われていて…。前節、ハンデ位置も(最高ハンの)40メートル前になって、そのことを痛感した。逃げるだけならいいけど、まくっていくなら、もう少し手前から(グリップを)開けないといけないと。それで今節から取り組み始めました。それが逃げ展開のレースでも生きているし、結果につながった。少しは成長していると思います」。そう話す表情にも自信が漂っている。
初優出した10月山陽ミッドナイトは6着に終わった。「あの時よりエンジンはいい」とキッパリ。乗り手、マシンともに充実の今なら、悲願の初優勝もありそうだ。