山陽オートの九州スポーツ杯GI「第59回スピード王決定戦」が20日に開幕した。前回覇者の佐藤励(24=川口)は初日7Rで白星発進を決めてシリーズ連覇に向けて順調な滑り出しを見せた。

 レース序盤にSG覇者・木村武之との競り合いを制すと着実に番手を上げ、5周3コーナーで逃げる岩沼靖郎をインからかわして1着ゴール。

「フロントが逃げる症状があったけど、フォークのセッティングを変えてレースは良かった。エンジンもヘッドを交換して悪くなっていないし、バルブがなじめばもう少し良くなるかなと思う」と気配はまずまずだ。加えて「風が強い割に展開をしっかり見ながらレースができたことは良かったと思う」のコメントは好材料だろう。

「エンジンはシリンダーを点検して、試してみたいリングがあるので、良ければ2日目(21日)はそれで行く予定」と戦力アップに余念がなかった。