気になる若手オートレーサーをロッカーで直撃する「渚のオートにまつわるエトセトラ~ロッカー便り~」――。今回は山陽オート所属38期・日名子幹正選手(24)です。バイク未経験でこの厳しい世界に飛び込んだ日名子選手にデビューからの心境の変化、オートレーサーを目指すきっかけ、今後の目標などをインタビューしてきました!

 渚 デビューして1年ほど経ちました。心境の変化はありますか?

 日名子 良かったり悪かったりするので毎節毎節変わってます。自分はメンタルが弱いので悪い時は引きずってしまったりします。

 渚 直近は好調。車の変化など感じますか?

 日名子 僕は落車をよくしてしまうので、その度に車が変化しています。ただ、先輩方に整備を教えていただいたりしてエンジンはめっちゃいいです。

 渚 8月ごろから成績が良くなってきていますね。何か変えた点は?

 日名子 特に変えてはないです。強いて言うなら練習の意識を変えた点だと思います。練習中から自分の課題を克服するように意識して練習に取り組み始めて徐々に良くなっていった気がします。

 渚 今の課題は?

 日名子 常に大きいコースで安定して走れるようにすることです。今はハンデが前ですが、課題を克服してハンデが後ろになっても常に着に絡めるような走りをしていきたいです!

 渚 オートレーサーを目指すきっかけは?

 日名子 飯塚オートレース場で初めて見たレースに衝撃を受けました。とにかくエンジン音と迫力にびっくりしました。それで目指すようになりました。 

 渚 オートレーサー養成所の募集試験は一発合格ですか?

 日名子 実は3回受けました。36期から受験してやっと受かりました。

 渚 3回受けたんですね。諦めない心が実を結びましたね。

 日名子 初めてオートレースを生で観戦してから絶対になってやると思っていたので諦めなくて良かったです。

 渚 38期の選手で仲がいいのは誰ですか?

 日名子 飯塚オートの竹尾竜星選手です。趣味が同じ筋トレだったりと仲がいいと思ってます。

 渚 竹尾選手に続き同じ場の植村愛悠斗選手も優勝を飾りました。

 日名子 率直に悔しいです。同じデビューなのにここまで差がついてしまうのかと…。もっと頑張らないとですね。

 渚 師匠は松生信二選手。どんな師匠ですか?

 日名子 ダメな時は叱ってくれて良い時は褒めていただけます。そして常に自分のことよりも僕のことを見てくれています。

 渚 初めて1着を取った時には何か言われましたか?

 日名子 斡旋が違ったので終わってから報告してピザをごちそうしていただきました。思い出の味になりました。

 渚 直近の目標は?

 日名子 まずは優出することです。

 渚 オートレーサー人生での目標は?

 日名子 SGを取ることです。1度でなく、たくさん取りたいです。そして多くの方に「日名子幹正」という選手を覚えていただける存在になりたいと思っています。

【取材を終えて】今回、インタビューさせていただいた率直な感想は日名子選手は決してメンタルが弱くない…。自らを客観視することがきちんとできていて目標やハードルを高く設定しているためメンタルが弱いという表現をしているんだなと感じました。

 試験に落ちても挑戦をやめませんでした。失敗しても何度も立ち上がってきました。そして、何よりも課題を克服した先にハンデが重くなっても着へのこだわりをはっきりと口にできる姿は「強者のメンタル」だなと感じました。

 今は同期の選手に後れをとっているとお話しされていましたが、直近10走で1着3回、2着2回、3着1回、3連対率60%。まだ優勝はないものの強いレーサーへの階段を着実に登っているように思います。長い積み重ねの先を見たくなる魅力を感じさせる選手でした。