伊勢崎オートのナイターGI「第31回ムーンライトチャンピオンカップ」は7日の4日目、準決勝戦が行われた。その9Rで岩田行雄(67=伊勢崎)が2着に入り、優出を決めた。

 枠なりスタートから2周1コーナーで前を走る新井淳、押田和也の2車を一気に抜き、先頭に立つ。4周3コーナーで高橋貢に抜かれるが、離れず追走して有吉辰也の猛攻もしのいだ。

 初日は6着と不安な出だしだったが、2日目の中止が流れを変えた。「中止になって時間があったから、ピストンをリングを替えた。そこまで変わるかな、と思ったけど激変したね」。

 3日目の準々決勝戦は、青山周平の猛追を振り切り1着。変わり身に成功した。ただ、準決は2着とあって「昨日(3日目)と違うなと思った。タイヤがよく早く立ち上がりは開けられるけど、もう少し伸びてくれれば。リングを替えてセッティングをやって様子を見る」と不満げ。貪欲に上積みを求め手を動かす構えだ。

 レース後、ファンの前で行われた勝ち上がりインタビューでは拍手と声援を浴びた。「頑張っているな、と思ってくれたんだと思う。うれしいね」と表情も緩む。

 常日頃からマシンと向き合い、一切妥協しないストイックな姿勢を貫く。今回はそれが生きて2021年の第28回大会以来のファイナル進出。「毎回、ベスト8は目指している。GIでそれができた。(優勝戦は)目いっぱい頑張ります!」。SG3回、GI18回の優勝を誇るベテランの好走に期待だ。