伊勢崎オートナイターGⅠ「第31回ムーンライトチャンピオンカップ」は7日、4日目を開催し、準決勝戦が行われた。森且行(50=川口)は11Rを1着でクリアし、久々のGⅠ優出を決めた。
気迫あふれる走りで激戦を制し、ファイナルのメンバーに名を連ねた。SG優勝(2020年)こそあるものの、GⅠ優出に限れば実に約8年8か月ぶりとなる。「そうなんだ、へえ~」。照れくさそうにほほ笑んだ表情に喜びと充実感がにじんだ。
気合と執念でつかんだファイナル切符だ。スタートを決めて道中は2番手。背後には同期の永井大介(47=川口)が迫っていた。「先に先頭に立たないとダメなのは分かっていたから、曲がれなくてもいいやって思い切り行ったよ」。逃げる三浦康平(44=伊勢崎)をとらえた4周3角の突っ込みが優出への決定打になった。
朝練で見つかった不具合を解消させ、エンジンは「今節で一番だと思う」と言い切れるレベルにまで達した。「伸び止まる感じはないし、直線は悪くないよ」。懸案は準決で悩まされたドドドだ。
「跳ねないタイヤが見つかればね…。その意味では(跳ねが軽減する)雨の方がチャンスはあると思う」。そう話すと、最終レース終了後は練習に飛び出していった。ファンもオート界も待ち望む復帰後初優勝へ、最後まで妥協することなくバイクと向き合っていく。