伊勢崎オートナイターGI「第31回ムーンライトチャンピオンカップ」は4日、幕を開けた。

 初日3Rで圧巻の走りを見せた松尾彩(35=山陽)。スタートで3番手につけ、まくり攻勢で3周3コーナーで先頭に立ち、2番手争いを繰り広げる後続を引き離す独走劇。走路温度が49度と熱走路で上がりタイムは3・431秒と好時計だ。

 試走も3・34秒とメンバー中トップだったが「試走からそんなに手応えはなかったんですよね。そこまでいい感じがしなかったんです」という。それでも「タイムが出たし、『そういう時がいい』と言われたので、エンジンはいいのかな」と笑みもこぼれる。

 前節の地元ミッドナイトではピストンを交換し優出(2着)。そして今節は好発進。「エンジンの粗さが取れているし、ここのSG(オートレースグランプリ)を走れたので昼に関しては(調整の)いい参考材料がある。それに消音よりも通常マフラーの方が私にはいい」と愛機の仕上がりはいい。

 今年は4月の山陽・令和グランドチャンピオンカップでGI初優出(7着)。少しずつ大舞台で結果を出している。それでも浮かれることはない。「あの時はラッキーな優出だった。自分の力で優出したい」とキッパリ。また、今節は4日目の7日に誕生日を迎えることから「誕生日に優出を決められるように頑張りたい」。2日目以降も結果を出し目標達成を目指す。