伊勢崎オートのSG「第28回オートレースグランプリ」は14日、準決勝戦が行われた。

 11Rで1着を手にしたのは鈴木圭一郎(29=浜松)。抜群の飛び出しで主導権奪取。そのまま8周回、後続を突き放す圧巻の走りを披露した。

 上がりタイム3・359秒はこの日の一番時計だ。「リングも替えたけど、ヘッド周りの調整が良かった。直線で伸び止まる症状がなくなった。今節の中で一番いい」。準決含め5連勝と負けなしだが、これまで仕上がりには納得していなかった。だが、この日は他を寄せつけなかった。「伊勢崎でこんなに気持ち良く走れたことはない」と完璧だった。

 スタートは周囲に巧者も揃うとあって切り方を変えたという。「あんなに出て行くとは思っていなかった。7番手からさばこうと思っていたので。でも自信がついた」と表情も緩む。

 これでこの大会は8回目の優出。SGで唯一、手にしてないタイトル奪取へ視界は良好だ。「意識しないで行けそう。勝てればいいという感じ」と肩の力は抜けている。再度の速攻劇でVゲット=SGグランドスラム達成を決める。