伊勢崎オートSG「第28回オートレースグランプリ」は14日、5日目を開催。準決勝戦が終了し、ファイナル出場8選手が出揃った。青山周平(39=伊勢崎)、鈴木圭一郎(29=浜松)の2強対決に注目が集まる中、川口のエース黒川京介(26=川口)にもチャンスは十分。持ち前のスピードをフルに発揮し、悲願のSG初制覇を狙う。
まさに完勝。10Rは試走一番時計(3・29)の機力そのままに、スタートを決めて逃げ態勢を築くと、あとは独走。3・363の好タイムで圧勝した。
「乗りやすいですね。それでいて伸びてくれるし状態は今節で一番。タイヤも番号のいい一走目のもの。タイムもいいですね」。ポンポン飛び出す景気のいい振り返りに、十分過ぎるほどの手応えがにじんだ。
初日を終えて下周りを整備。その後の調整も奏功し、エンジンは究極とも言える仕上がりだ。準決のセッティングは、昨年の当大会(準優勝)とまったく同じ。「もう、今の状態を壊さないように、それだけですね」。悲願のSG初制覇を狙えるだけの下地は十分整った。
5連勝で勝ち上がった青山と鈴木圭の存在感は圧倒的で、2強の壁はとてつもなく高い。だが、準決の上がりタイムは鈴木圭3・359、黒川3・363、青山3・371。展開ひとつで黒川も勝負になる。「(SG初制覇の)機は熟した? そう思いたいです」。注目はスタート。好枠を生かして1角を先取りなら…、レースは一気に面白くなる。