浜松オートのGⅡ「第2回浜松記念曳馬野賞」は20日、二次予選の2日目を行った。
8Rに出場した森且行(50=川口)はスタートで「何かあると思った」と嫌な予感は当たり、スタート後に小栗勝太が失速、1コーナーで接触し大きく後退。万事休すと思われたが、そこから怒とうの追い上げを見せ5着に入り予選を突破した。「漏れたくない一心で走った」とアドレナリン全開だった。見ていた選手からは「最速ですよ」と感嘆の声も上がった。
「左のすねに当たった。痛いけど向こうはステップが曲がったみたい」とすねをさするが、高橋貢には「頑丈だね」と言われるほど。まさに〝鉄人〟だ。
この日はレース前、ボートレーサーの服部幸男、佐々木康幸、細川裕子がロッカーに来訪、マシンの説明をしていた。「僕は服部さんが好きなんで。会えて良かった。カッコいいね。いいところを見せたかったな」と悔しがった。ただ絶望的なところから追い上げた動きは十分、値する。このスピードがあれば準々決勝戦も楽しみだ。