ナイター開催の伊勢崎オートGⅡ「稲妻賞」は8日、準決勝戦を行った。9Rは前回覇者・荒尾聡(42=飯塚)が好スタートから4周回で先頭に立つ巧みなさばきで今節初勝利を挙げ、優出一番乗りを決めた。
前日の準々決勝戦は6着。最終レースが終了し結果が判明するまで、準決に進めるか分からない状況だった。それもあってか「奇跡の大逆転です」とこの日の勝利を喜んだ。
「ヘッド周りを大幅に調整して今節の中では一番いい」と良化。4周回で石貝武之、伊藤正真を一気に抜いた勝負どころのシーンは「迷ったけど、意外ときれいに回れた」と振り返った。
それでも満足感はない。「中間から(先を)出そうとするとエンジンがいっぱいになるし、伸びを出そうとすると鈍くなるし。難しいがセッティングをやっていく」。納得いく仕上がりを目指し手は動かす。
これで大会連覇に王手をかけた。「夕立が降ることを祈ります」と昨年のような湿走路を希望するが、自慢のスタートは切れており、エンジンが仕上がれば良走路でも十分、V奪取は可能だ。