ナイター開催の伊勢崎オートGⅡ「稲妻賞」は7日の3日目、準々決勝戦を行った。
1~4Rまでは1着を取っても着順点、タイム点を合わせた得点の上位2人だけ(同点の場合はハンデ位置が後の選手が進出)が準決勝戦に進む厳しい勝ち上がり。その中で1Rの山際真介とともに突破したのが、2Rで好走した木村享平(34=伊勢崎)だ。
「山際さんはハンデ位置が自分より後ろで残り1枠。ダメと思っていた」と諦めかけていたが、3、4Rで0線の選手が勝ったこともあり、準決切符を手にした。「絶望的な状況からですね」と苦笑い。ただ、仕上がりは良かった。
「初日、2日目と熱走路で滑った。セッティングをやって、タイヤも2日目の夕練でいいと思ったもので行った。タイヤがよく、滑ってもまくっていけた」。得意のまくり攻勢で結果を出し、手応えを感じ取る。
今節は1、3、2Rと走ったのは前半ばかり。準決勝戦で初めて夜のレースを走る。「確かに周りも速くなるけど、走路温度が冷えて、外を回す自分にも条件的には走りやすくなる」と歓迎だ。
「初日1Rは最悪だった。今節はないなと思った」と話すが、この日の白星で気配は良化し流れも変わりそうだ。「エンジンは最近良くなく、くすぶっていたけど、渋沢(憲司)さんとかにエンジンをかけてもらい、調整して戦える感じが出てきた」なら魅力たっぶり。2019年以来のファイナル進出を目指す。