飯塚オートのナイターSG「第43回オールスター・オートレース」は28日の5日目、準決勝戦が行われ、10Rでは有吉辰也(48=飯塚)がこの大会は前々回の41回以来、10回目のファイナル進出を決めた。

 この日は本来の〝カミソリスタート〟がよみがえった。1コーナー先手を奪い、逃げる。ただ、4周回で長田稚也に抜かれ2着に…。「大事なところでスタートが行けた。その後はいやあ、きつい。エンジンがいっぱい。シリンダーとリングを替える。余裕がなく、タイヤにくる。(長田)稚也の背中を後ろで見ていて、楽そうに乗っていた」と整備で機力アップを狙う。

 今大会のポスターモデルとなった。「今までポスターのモデルとかになると(成績が)良くなかった。調子がいい時でもダメだったり。今回は優出できて良かった。ジンクスは打破したかな」と笑顔を見せた。

 地元からは、長田と中村杏亮という若武者たちと一緒に優勝戦に出場する。「若いモンにくらいついて笑顔で終われれば」。円熟の域に達したスタート巧者が、2回目の大会Vを目指す。