山陽オートのGⅡ「第34回若獅子杯争奪戦」は11日、準決勝戦を行った。10Rで意地の優出を決めたのは黒川京介(25=川口)だ。

 大外8番車の黒川はスタートを決め1コーナー5番手、2周回で3番手に。先頭・松本康、2番手・緒方浩一を追う展開が続き、6周1コーナーで緒方の内に入るが抵抗され万事休す。だが3コーナーからまくり攻撃でゴール前で差し逆転、2着で優出を決めた。

 勝負の瞬間を振り返り「(抵抗され)終わったと思った。最後は思い切り車を立てて『どうにかなれ』と思った。あきらめなくてよかった」と笑みがこぼれた。

 状態面は「エンジンは直線が3日目よりいいけど、止まらない。走路的なものもあるけど、うまく止まるようにしたい。リングを替える。タイヤはいいし、スタートも切れは悪くない。止まりの部分だけ」と気になる点だけ修正すれば良さそうだ。

 当地は2019年、スピード王決定戦でGⅠ初制覇、昨年はGⅡ・小林啓二杯も制し相性は抜群で当地GⅡ連続Vがかかる。「厳しいけど頑張る」と気持ちは入る。弾丸スタートが決まればチャンスは十分ある。