山陽オートのGⅡ「第35回若獅子杯争奪戦」は13日の4日目、準決勝戦が行われた。

 9Rでは丸山智史(37=山陽)が好スタートを決め、そのまま押し切り1着で優出を決めた。「20走ぶりの1着。大事なところで1着を取れてうれしい」。8月27日、当地ミッドナイトでの優勝以来とあって、喜びをあらわにする。

「エンジンはピストンとリングを交換して、ヘッド周りの調整もした。(かけた時の)音が変わったし、トルク感も出た。エンジンはいいと思う」と出応えが出てきた。

 ただ、課題もある。「跳ねは正直ある。1コーナーで跳ねる。それがなければ、もう少し行けるんだけど」と足周りに不安を残す。「前節からいろいろ試しているけど…」と完璧に解消されていない。だが「初日の足周りの状態から扱えば、軽減するかも」と対策は頭にある。良化すればペースも上がりそうで楽しみだ。

 この大会は2020年の31回で優勝。2度目の制覇がかかる。優出インタビューでは「山陽のプライドにかけて頑張りたいと思う」と決意表明。優勝戦、山陽の選手は丸山だけ。地元の意地を見せるつもりだ。