山陽オートの特別GI「共同通信社杯プレミアムカップ」は20日、予選2日目を行った。3Rで快勝した鈴木宏和(37=浜松)に気配がいい。
初日はスタート後に空回りさせ「参った」と意気消沈していたが、この日はいつも通りの鋭発が決まり、大外から1コーナー3番手につけ、1周3コーナーで先頭に立つ速攻力が戻り1着を手にした。
「タイヤは4周目くらいまで良かった。後半2周は滑ったので交換する。でも(走路温度が)熱い中でもタイム(3・405秒)が出たしエンジンはいい」
車速があり表情は明るい。「今年に入って跳ねないという日は1日にもない」と足周りの課題はある。だが「8月の山陽の普通開催でフレームの部品を替えてから軽減して良くなっている。それまでなかなか優出できなかったくらいひどかった」と軽減傾向にあるのは好材料だ。
それが示す通り、その後の伊勢崎SGオートレースグランプリ(3着)、伊勢崎GⅠムーンライトチャンピオンカップ(2着)と連続優出。今節、場所が変わっても2、1着と好走を披露している。エンジン本体の安定感は抜群で「バタバタしなくていいので気持ちが楽」とレース後も落ち着いている。準々決勝戦も鋭発からの一気の攻めに期待だ。