山陽オートの特別GI「共同通信社杯プレミアムカップ」は19日、幕を開けた。初日6Rで荒尾聡(43=飯塚)が持ち前の速攻力を発揮し1着、史上31人目の通算1000勝を達成した。

 1000勝達成者はこれまで飯塚将光(故人)、小林啓二(引退)、高橋貢らそうそうたるレジェンドが名を連ねる。「そのメンバーに自分の名前を連ねることができたのは、改めてすごいと感じた」と話す。

 王手をかけた前節の前節の地元・飯塚優勝戦は3着に終わり「地元だし、かなり気合が入った。地元ファンの前で優勝戦で人気を背負って決められなかった」と悔しさもあった。それだけに「ホッとしたのと長かったという不思議な気持ち」と心情を吐露した。

 2001年4月7日デビューから23年5か月13日。「振り返ればあっという間。いろんなことがあった。今まで勝てたのは自分1人の力じゃない。同期、先輩、後輩、家族と助けられて積み重ねられた。周りの方々に感謝ですね」としみじみと話す。「もう一度、初心に戻り感謝の気持ちを忘れず一から頑張ります」とリセットし、2日目の好走を目指す。