飯塚オートのナイターGI「第67回ダイヤモンドレース」は25日の3日目に5R以降で準々決勝戦が争われた。

 6Rの準々決勝戦Bで絶体絶命を乗り越えたのが別府敬剛(50=飯塚)。スタートでフロントを大きく浮かし、1周1コーナーは集団に離された最後尾。2人権利の勝ち上がりだけに、この時点で万事休すの状態だが、2周バックストレッチで前を走る5車をごぼう抜きすると、一気に流れを引き寄せた。3周3~4コーナーで前走2車がもつれる間隙を突いて2番手に浮上し、5周1コーナーで7車抜きを達成してみせた。

「2周目はたまたま(車を)内に向けたら行けそうやったから。でも、あそこまで行ける(5車抜き)と思わんかった。3周目も含めて、流れがあったね」と振り返ったが、GIレースにおいてスタートでドカ遅れして1着ゴールのシーンなど、そうそうお目にかかれない。

「オートレースは気持ちやね」。勝因は、がむしゃらに勝利を求めたこの一言に尽きる。

 4日目(26日)のセミファイナルも「気合だ、気合だ、気合だぁ~!!」の合言葉を胸に、優勝戦進出に突き進む。