山陽オートの開場59周年記念GI「第5回令和グランドチャンピオンカップ」は13日の4日目、準決勝戦が行われた。
11Rで松尾彩(35=山陽)は2着に入り、GⅠ初優出を決めた。レースはスタートを決め10線先手から前を攻めようとしたが「力が入り過ぎて」とバックで滑り5番手付近まで後退。ただそこから前に離れず5周回で4番手に浮上。最終周の3コーナーで2番手・森且行と3番手の丹村飛竜がやり合い、外に流れる隙を突いて2着に入る大逆転劇。「(前が流れた時は)アッと思った。ここに来る前に大宰府(天満宮)でお払いしてきた。それが良かったのかな」と運を呼び寄せた。
ただツキだけでない。愛機の仕上がりはいい。「調整して3日目まであった重さ、粗さは取れたし乗りやすかった。直線の感じも良かったし、他の最高ハンの人に比べ自分の方が余裕があった」と手応えは抜群だった。
10Rでは師匠の佐々木啓が1着で優出。「自分も頑張らないと、と思ったけど考えないようにした」という。師弟でのファイナルに「メッチャうれしい。師匠と同じ最高ハンで優出できた」と笑顔。優勝戦、地元は2人だけとあって「地元のGⅠだし、地元が勝たないと」と気合十分。もちろん自分が先着するつもりだ。