気になる若手オートレーサーをロッカーで直撃する「渚のオートにまつわるエトセトラ~ロッカー便り~」。今回は伊勢崎オート所属38期新人・浜田樹来選手(20)をインタビューしてきました。デビューして1年ほど苦しい期間を経て、待望の初勝利。そんな記念すべき勝利の思い出深いエピソードや、現在の心境、今後の思いなどを明かしてくれました。
渚 デビューして1年が経ちましたが、気持ちの変化はありますか?
浜田 1年目はすごく苦戦しました。同期より遅れている焦りがあったのですが、昨年末にやっと1着を取れて自信にもつながり、少しですが気持ちに余裕が出るようになりました。
渚 初勝利おめでとうございます。ゴール線を切るまでレース中の心境は?
浜田 後ろに選手がいるのは音で分かっていたので、最後の最後までアクセルを緩めずに全開で行こうと思ってました。
渚 ゴールした時は?
浜田 ほんっとにホッとしました!!
渚 師匠の中野光公選手から何か言われました?
浜田 あっせんがカブってなかったのでいらっしゃらなかったですが、派閥が同じ深沢悟さんが「やったね!」とハイタッチしてくれました。実は走る前に「弱虫樹来は捨ててこい!!」と活を入れてくださって、より一層気持ちが入りました。
渚 素敵なエピソードですね! でも「弱虫樹来」というのは?
浜田 私に気合が足りないところが多くて、レース中に後ろの選手に抜かれる時に引いてしまったり、後半にたれてしまったり…。気持ち面のところもあるので、背中を押してくださいました。
渚 デビュー前はポケバイやロードレースをされていたとか?
浜田 3歳からポケバイ、13歳からロードレースをしていました。
渚 当時の記憶はありますか? 恐怖心などはなかったですか?
浜田 恐怖心はなかったですね。ただ転んだ場所などに行くと少し怖さはあったのですが、父が「気合だ! 負けんな!」って厳しい人だったので、そのおかげですかね(笑い)
渚 同期の佐々木光輝選手とポケバイかロードレースの同期というお話を聞いたのですが?
浜田 ポケバイ時代にカブっていたみたいです。養成所で「僕のこと覚えてる?」って佐々木から言われたのですが、覚えてなくて…。私よりポケバイを始めるのが少し遅くてクラスも違ったので…。同い年の速い女の子と覚えてくれてたみたいです。
渚 今となっては同じ場の同期の選手ですが
浜田 オートレースでは佐々木の方が速いのでよく見てくれてますし、頼っています。同い年ですし、ポケバイのころの思い入れもあって、負けたなくないですね! しっかり追い抜けるように頑張ります。
渚 まずは目先の目標をお聞かせください。
浜田 なるべく早く2勝目をとって、またすぐ3勝目を挙げたいですね。
渚 オートレース人生での目標は?
浜田 幼い頃からオートレーサーを目指していたので、おばあちゃんになっても長く続けたいですね。
渚 ファンの皆さまにメッセージを
浜田 ファンの皆さまの一言一言が私の活力になってます。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。
【取材を終えて】バイク経験者ならではのクセに、デビュー以降もがき続ける浜田選手。彼女から感じるのは「気合あふれる熱量」でした。ポケバイ時代とは逆転した現状を受け止め、同期の皆に早く追いつきたいと前向きに語ってくれました。昔、取った栄光もそっちのけで遅れている自分を素直に語れるひたむきな姿は、とても応援したくなります。そして何よりも「おばあちゃんになってもオートレースをしたい」という、この一言に浜田選手の気持ちが詰まっていると感じました。こんな素敵な選手が少しずつでも力を付けて将来、活躍していくんだと思うと、こちらが心躍らされてしまいますよね。