飯塚オートのSG「第57回日本選手権オートレース」は2日に5日目を開催し、準決勝戦が行われた。
11R、1番車・吉林直都(26=浜松)は2番車・佐藤摩弥のカマシに抵抗して先手を奪い、そのまま振り切り1着。大会初出場で見事SG初優出を決めてみせた。
「いいっすね。ホッとしました」と笑みがこぼれる。「スタートは少し浮いたが、4日目よりは切れた。それに行かれたと思ったけど、余裕を持って1コーナーに入れた。摩弥さんを見ながら立ち上がれたし、そこは冷静に走れた。朝練で抜かれにくい走り方を練習したし、それができた」と、新鋭らしからぬクレバーな走りを披露した。
「エンジンも下周りの整備でロッドを替えて、うまいこと走れるようになった。体感も良かった」と整備で愛機はさらに上昇。上がりタイム3・385秒に「ヨーシ、ヨシ。4日目より出ている」とニンマリ。前節の山陽では跳ねてエンジン状態も分からず、不安を抱え迎えた今節だったが「合うんですね。ハッピーです」と仕上がりに納得している。
優勝戦の枠番選択は8人中4番目。1番車から順に3番車まで埋まったが、あえて8番車を選択。「スタートのタイミングが見えている1か8がいい」と、今節経験している車番を選んだ。大外になるが「自信しかない。張られなければ行ける」と断言した。
「もっと集中して行きます。今日のスタートは90点。100点のスタート行って、準決のイメージで10周走り切ります」。狙うはもちろん頂点だ。