飯塚オートのGⅠ「開設69周年記念レース」は24日、12Rで優勝戦が行われ、鈴木圭一郎(30=浜松)が完璧な走りで大会4V、GⅠ通算22回目の優勝を飾った。2着に佐藤貴也、3着は高橋義弘だった。

 強い圭一郎が帰ってきた。試走タイムは優出メンバー中トップの3・28秒。スタートで3番手とまずまずの位置につけると冷静に前走車を追い、5周1コーナーで2番手に浮上。満を持して6周3コーナーで逃げる高橋義弘のインに切り込んで勝負を決めた。

「試走から手応えがあったし、道中も最近の中では気持ちに余裕が持てるほどのエンジンでした。スカッと勝てました」

 まさに完勝の一戦だったが、支えたのは「初日が終わって交換した」旧型フレームだった。今年1月から導入した新型フレームがどうにもフィットせず、フロントタイヤが逃げる症状に長らく苦戦が続いたが、今大会でフレームを交換して潮目が変わった。部品交換などの整備も着実に実り、納得いく優勝を飾ることができた。

 今年は残りわずかだが、来月の浜松GⅠ(12月17~21日)、川口SS王座決定戦TR(12月27日開幕)でも復活なった強い圭一郎が大きく躍動する姿が見られそうだ。