元ボートレーサー今村豊さん(64)と元競輪選手の平原康多さん(43)が2日、SG「第57回日本選手権オートレース」開催中の飯塚オートレース場でトークショーを行い「日本選手権」の重みやそれぞれの思いを語った。
ボートレース、競輪のレジェンド登場にファンも大きな拍手で迎えた。2人とも飯塚オート来場は初めてで、今村さんは「盛り上がっているなと思いますね」と場内を見渡した。
今村さんはボートレースダービー(全日本選手権)を1987、88、90年と3回制しており「今はボートレースではダービーに名前は変わりましたが、私の時は全日本選手権でした。ボート界の日本一を決める大会。勝率上位の選手、1年間成績が良かった選手が集まります。グランプリという大きな大会はありますが、選手権はまぐれじゃ出られない」と特別な大会であると話した。優勝を決めた時は「夢みたいでした。若かったので。優勝するとかじゃなく、出場できればいいと思っていましたから」と当時を振り返った。
平原さんも「年末にはKEIRINグランプリがありますが、お祭り的要素があるので日本一の強い選手を決めるのが日本選手権(ダービー)と思います」と、こちらも〝競輪日本一〟を決める日本選手権には強い思い入れがあると語った。自身は昨年ダービーを初制覇(いわき平)し「去年優勝して今(引退して)ここにいるとは思ってなかったですね」と笑い「でも、今年は負けて引退するきっかけ、最後のレースも日本選手権。それだけ自分の中では大きなレースでした」と喜びも悲しみも感じた大会だったと振り返った。
今村さんは「どの競技でも日本一を決めるのは必要。ファンの方も望んでいると思いますから。一番盛り上がる大会ですね。公営競技で戦っている人にとっては、みんな選手権が一番重みがあると思います」と話した。