山陽オートのGⅡ「第36回若獅子杯争奪戦」が9日、幕を開けた。
予選4Rで佐藤智也(21=伊勢崎)が4周回で同じ2級車の植村愛悠斗を抜いて1着。グレード戦初勝利を挙げた。「メッチャうれしい」と満面の笑み。「序盤ですごい滑らせて、『早く行かないとヤバい』と思った。でも後ろに抜かれず耐えられたのが大きかった」と振り返った。
愛機は3節前の地元戦で優出(2着)と好走したように状態はいい。「前節はレース後半でペースが上がらなかったから、今回リング交換した。それが正解で上積みできた」と好手応え。
「走るからには、早い時間のレースばかりでなく、勝ち上がって遅い時間帯で走りたい。だから勝てて良かった」
強い相手と勝負することは望むところだ。ただ、それだけではない。「伊勢崎オートといえば浅倉樹良。だけど、佐藤智也もいるぞ、自分もいるぞとアピールしたい。初日の1着で少しはできたかな」。37期同期は仲間でありライバル。自分の存在も知ってもらえるよう、なにくそ魂を見せ、勝利をもぎ取った。
「本当は、もう少しタイムを出したい。3節前の優勝戦、抜かれて優勝した青山(周平)さんに『コーナーが遅い』と言われた。それに、ハンデ位置も後ろに行きたい。2級車も今年までなので、悔いのない2級車での走りをしたい」と、さらなる高みを目指す。