山陽オートのGⅡ「第36回若獅子杯争奪戦」は10日、2日目を迎え二次予選が行われた。

 4Rで浅倉樹良(26=伊勢崎)は枠なり発進から攻め込み、5周回で逃げる田中崇太を抜いて1着。初日5着から巻き返し、準々決勝戦に進んだ。

「エンジンは悪くない。初日はタイヤが良くなかったけど、2日目はタイヤが良かった。それにスタートで後ろに抜かれず、枠なりに出られたのは大きい」と振り返る。同期の田中を内から差したシーンも「レース後半は崇太が小さいコースを走るようになっていたので、冷静に後ろにつけて抜いた」と判断よく仕掛け勝負を決めた。

 近況は7月5日の伊勢崎戦以降、優出がない。非力な2級車でハンデ位置は最高ハンデの20メートル前。「セッティングが合って超抜になってやっと戦えるという感じ。悪くないけど、そのくらいまでのセッティングがなかなか見つからない。でも、福岡鷹は自分より厳しい位置で戦っている。だから頑張らないと」。最高ハンデの10メートル前という位置で奮闘する同期に追いつきたい思いは強い。それだけに、負けるわけにはいかない。

 昨年の当大会は2日目6着で準々決勝戦に進めず無念の一般戦回り。ひとまず今回はその雪辱は果たした。「まだまだ。ベスト8まで行きたい」と目標はもちろんその先の先。「エンジンのベースはできたと思う。まだ物足りない。もう少し全体的にアップさせたい。アニキ(松本康)と相談して上積みします」。底上げを図り、目標達成に向け突き進む。