川口オートのナイター「東京スポーツ新聞社杯」は27日、最終日を開催した。12Rの優勝戦は、3番車の片野利沙(32=川口)が位置を生かした着実な攻めで優勝。2023年9月飯塚以来、通算2回目のVを達成した。
片野は30線から上々の飛び出しを決めると、2周回で今田真輔をさばいて2番手に浮上。0ハンから懸命に粘った鈴木景斗を競り落として5周回で首位に浮上すると、そのまま先頭を守り切った。
「試走のエンジンの雰囲気は正直、よく分からなかったんです。だからスタートをしっかり切って、前に追いつくことしか考えていませんでした。2級車についていくのがいっぱいいっぱいでしたけど『ここで行かないとやられる』と思って全力で突っ込みました」と、気迫でVをもぎ取った。
2年前の飯塚でのVはミッドナイトで無観客開催。ファンの前での優勝は初めてとあって「やっと皆さんの前で優勝することができました。ウイニングランは慣れていなくて、めちゃくちゃ速く回ってしまったけど…ウイニングランできてよかったです」と思わずニッコリだ。
次節は山陽GⅡ若獅子杯(10月9~13日)。「今後も厳しい戦いになると思うけど、そこでしっかり戦えるように頑張るので応援よろしくお願いします!」と駆け付けた地元ファンに健闘を近い、万雷の拍手を浴びた。