山陽オートの「第4回アンカー・オフィス杯」は28日、準決勝戦が行われた。

 12Rを制した滝下隼平(41=飯塚)の気配がいい。スタート不発で最後方からのレースと展開を悪くしたが、内、外自在に攻めて猛追。ゴール前で森本優佑を差して1着で優出を決めた。

「調整は何もしてないけど、エンジンはいい。思ったよりタイムが出るし、流れ込みがいい。それにタイヤがいい。跳ねないのがいい。エンジンはずっと納得していたけど、(使える)タイヤがなかった。前節のプレミアムカップも前々節の開催もずっと跳ねがあった」。

 エンジンもともと良かったが、これまでタイヤが跳ねて操作性が良くなく苦しんだ。今節の前検日は何度も走路に出てタイヤの確認作業を行っていた。その苦労が実り初日、準決勝戦と勝ち切ることができた。

「あとはスタートだけ。遅いから練習する」と万全を期す。前々節の当地戦は優出して3着。「その時よりも感じはいい」とキッパリ。たとえ後方からのレースになっても、追い上げる車速は十分ある。今度こそV奪取を決めるつもりだ。