山陽オートの特別GⅠ「共同通信社杯プレミアムカップ」は22日の4日目、準決勝戦が行われた。

 準決勝戦11R、黒川京介(27=川口)は4番車で登場。好スタートを決めると力強く伸びて、1角で先頭に立った。追走した荒尾聡をグングンと突き放しそのまま1着でゴール。ロッカーでは「よかった…うれしい」とホッと息をついた。

 快勝したものの、愛機はまだ上積みが見込める状態。「直線の伸びは良くなっているけど扱ったキャブが失敗。3日目のセットで朝練を乗った感じの方が良かった。エンジンはいいところにある。気象条件に応じて調整する」と究極仕上げを狙う。

 今年は12Vの固め打ち。そのうちGⅠが1V、GⅡも5Vとまさに充実一途だ。「エンジンの状態が安定しているのが大きい。今年が今までで一番ムラなく走れている。これまではムラだらけだった。この感じをどうにか続けられたらいいと思う」と、その走りっぷりに胸を張る。

 優勝戦では準決と同じ4番車。「自分の好きなスタートの切れと伸びになっている。メンバーも濃くてスタート巧者ばっかりそろっているけど、できれば誰よりも前に行きたい。できることをやって、最後まで頑張ります」。代名詞の速攻で一目散にVをつかみ取る。