山陽オート特別GⅠ「共同通信社杯プレミアムカップ」が19日、開幕する。森且行(50=川口)は前節伊勢崎GⅠムーンライトチャンピオンカップで優出(優勝戦3着)とマシンは上々。走路が変わり、その威力を維持できるかどうかがカギになる。

 舞台がナイターから熱走路の昼開催に変わり、またエンジンを合わせる作業が始まった。「滑るわけじゃないけど、アオられる感じ。突っ込みで(車が)暴れてフロントが跳ねる。タイヤかなあ。エンジンも変わらず先がないんだよね」と、まずはマシンへの注文が口をついて出た。

 だが、8年8か月ぶりのGⅠファイナルで3着を確保したように、エンジンは悪いどころがむしろ上々の部類といっていい。「前回は跳ねてコーナーは開けられなかったけど、直線は良かったよね」。エンジンの素性の良さをシリーズ序盤で引き出せれば、今節も十分勝負になる。

 レース場には前検前日の整備日にも顔を出し、エンジンの不具合の修正などを行った。「山陽のイメージは悪くないんだよ」と話すように、当地は3月特別GⅠ(プレミアムC)、続く4月GⅠ(令和グランドCC)でともに準決勝戦まで進出し、見せ場をつくっている。「勝てるかどうかはともかく、優勝戦に乗りたいね。まずは準決勝までは行かないと」。そう話すと、表情は自然と引き締まった。