川口オートGⅠ「開設74周年記念グランプリレース」は8日に優勝戦(良走路)が行われ、高橋義弘(43=川口)が1コーナー先取りから8周回を逃げ切って、連覇を達成。大会4回目、通算では5回目のGⅠ制覇を果たした。
今年も高橋のための大会になった。抜群の飛び出しで逃げ態勢を築くと、巧みなライディングで後続を完封。背後に迫った岩見貴史にとうとう1度も仕掛ける機会を与えなかった。「スタートが切れて、展開をつくれたのが大きい。先頭に立ってからはコースだけ外さないように。冷静に走れましたね」と、会心のレースを笑顔で振り返った。
いい時はあえて何もしない。これが義弘スタイルだ。ライバルたちがパーツ交換を含めて大がかりな整備に着手しても、高橋だけはエンジンにはノータッチで「替えたのは3日目からのタイヤだけ」。今年は大会ポスターのモデルとしても注目を集める中〝静〟を貫き最高の結果に結び付けた。
「今はエンジンがいいので、この流れでいければ。(ハンデ位置が)厳しくなると思うけど、しがみついて克服していきたい。若い子に負けないように」。引き締まった表情に充実感が漂っていた。