山陽オートの特別GI「共同通信社杯プレミアムカップ」は23日に準決勝戦を終え、最終日(24日)の12Rで行われる優勝戦のメンバーが決定した。
4日目は終日雨走路。最終日も同様の予報で準決勝戦の走りは大いに参考になる。特に雨の山陽新走路のコース取りは外が利かず、かといってインべったりも利かず、主力陣はみながほぼ同じコースを走って〝1本道〟になるケースが多かった。
準決10Rをトップスタートから押し切った有吉辰也(48=飯塚)はこう振り返る。
「スタートを行った選手が絶対有利! 1本道に近いから先に行ってしまえば、コースをしっかり考えて走ろうと思っていた。ホントは開けて走りたかったけど、そうするとタイヤが滑って抜かれるので気を付けて走った」
優勝戦も「行ったもん勝ち」の展開になる可能性は極めて高い。
2枠なら有吉にもその可能性は十分ある。「準決は朝から切れてたし、今日(23日)みたいな感じで行きたいね」。2月の川口SG全日本選抜では雨走路で金子大輔が優勝し、鈴木圭一郎と青山周平の2強を撃破して盛り上げた。
「まあ僕にはそんな野望はないですけどね(笑い)。でも、善戦はしたいです」
控え目でソフトな口調で語る意気込みから有吉の人柄が伝わってくる。