川口オートのGⅠ「開設72周年記念グランプリレース」は9日の4日目、準決勝戦を行い、9Rに出走した森且行(50=川口)は3着、2016年1月の飯塚開設59周年記念レース以来のGI優出はならなかった。
スタートを決め、1角先手から主導権を奪う願ってもない展開となったが、3周回で中村杏亮、最終周に佐藤貴也に抜かれてしまった。「貴也じゃなければ(内に)入られてないのに」と悔しがる。「腰周りは完璧。乗りやすくなった。もういじらない」と近況苦しんでいた操縦性が向上した。
ただ、エンジンが変調したのが痛手だった。「最初は良かったけど、3、4周からブレーキが利かなくなってきたし、タレた。主戦クランクを遠征に持っていく」と次節以降、交換も視野に入れる。
優出までもう一歩だったが「兆しが出た。黒川(京介)に勝てたのもうれしい」と表情は明るい。これからGⅠが続くが、エンジンが仕上がれば十分勝負ができそう。楽しみが出てきた。