川口オートのSG「第37回全日本選抜オートレース」は5日目の24日、9R以降で準決勝戦が争われ、今年初のSGベスト8が出揃った。準決勝戦10Rでは、地元33期の黒川京介(25=川口)が、SG5冠の実力者・荒尾聡とのデッドヒートを制し、勝ち名乗りを受けた。

 スタートは荒尾に先行されたが、2番手につけるとアクセル全開のまくり攻勢に出る。荒尾も必死の応戦を見せるが、4周回からさらに一枚大きなコース取りで荒尾にプレッシャーをかけると、ついに6周回にまくりを決めた。

「エンジンはセットを初日の晴れに戻しただけ。伸びている感じがしたし良かったです。リングだけ交換して、走路に合わせてキャブ調整します。エンジン状態は2021年のスーパースター(準優勝)くらいの出来があります。車は完璧です」と確かな手応えを得ている。

 現オート界で鈴木圭一郎、青山周平を破る一番近い位置にいると言われる地元期待の若武者が、今年初のSGで大仕事を成し遂げ、イットウセイに輝く。