今年初のSGオートレース「第37回全日本選抜」が20日に川口オートレース場で開幕する。
前検日の19日には各選手、抽選で割り当てられた消音マフラーを装着し、整備や練習走行でマシンの感触を確かめていた。
佐藤摩弥を筆頭に近況の山陽を走った選手の多くから「新走路で参考外」との声が聞かれた。今月は前節、前々節と2節連続で山陽に遠征した中村杏亮(28=飯塚)は「クランクを新品にしたりいろいろ整備したけど、全然上向かなかった。新走路に合ってなくて参考外でしたね。もう途中から〝早く川口に行きたい~〟と思いながら走ってました」と笑いながら振り返る。
得意の川口で今年初のSGに心躍らせるのにはそれなりのワケがある。昨年の浜松全日本選抜でSG初優出。
「ランクが上の選手を相手にいいレースができた。結果的に年末のスーパースターは次点に終わったけど、これまでSSって何? って感じで無縁だったのが、自分も狙えるところまで来たのを実感しました。成長できた一年だったし、今年は常に上を目指して行きたい。昨年は5着だったし、まずはそれ以上の結果を残したい」と今大会連続優出へ向け、自信と期待を胸に秘めている。