飯塚オートのSG「第57回日本選手権オートレース」が29日に開幕する。〝万車券党〟におススメするポイントと注目選手、そして優勝選手予想をお届けします!
秋の風物詩ともいえるSG「日本選手権オートレース」。全レース0メートルオープンというSGならではの条件のもと、全国の猛者が一斉に火花を散らす6日間です。
中でも〝万車券党〟としてこの大会を楽しむなら、やはり「枠番抽選」に注目ですね。予選中の毎レース、1~8枠までの組み合わせが抽選で決まる、この方式こそ波乱と妙味の源泉なのです。
私の狙い目は、1~3枠にスタートの早いA級選手が入り、外の7、8枠にS級の強者が来た組み合わせ。さらに4~6枠に鋭いスタートを切る選手が配置されていれば理想的です。条件としては外枠勢の突進を中枠の選手がブロックし、内のスタート巧者がスムーズに主導権を握る展開。こうなれば、試走タイムは二の次。内枠逃げ切りの一撃を狙うのが醍醐味でしょう。
そんな展開にマッチするのが、4節前の山陽GⅡ若獅子杯で重賞レースを初めて制した飯塚の石本圭耶選手や、同じく飯塚の高宗良次選手、山陽の緒方浩一選手、川口の早津康介選手、浜松の平塚雅樹選手などのスタート巧者たち。さらに大外枠からのスタート大まくりを阻止する中枠にもスタート巧者がいれば、スタートからの展開次第で波乱のレースの幕開けです。内枠スタート巧者のA級選手の2着残りでも高配当が生み出されることも。
6日間の長丁場、毎晩、発表される翌日の枠番を見ながら「どのレースで内逃げが決まるか」を想像する時間こそ、初日の予選から日本選手権を何倍も楽しむコツですね。
そして肝心の優勝予想。ここは伊勢崎の最強王者・青山周平選手に注目。スタート、展開の読み、さばき…。全てが規格外。ここ最近では天敵とも思える昨年覇者・黒川京介選手が前年大会の優勝戦Fのため選出除外で不在となれば、もはや敵なしといっていいかもしれません。最近の雨走路では勝ち切れないシーンも増えてきましたが、現代オートの完成形と思える強い走りに期待します。
例年この季節は天候が変わりやすいですが、どんな条件でも安定して速いのが青山選手の強みです。総合力で隙を見せず、堂々たる日本選手権制覇を果たすと予想します。内枠の夢を追いながら、最強王者の走りを見届ける――。今年もまた、オートの秋が熱い!