川口オートのナイターGI「第49回キューポラ杯」は最終日の21日、12Rで優勝戦が行われ、黒川京介(26=川口)が速攻を決め、大会連覇を達成した。GIは3回目、通算27回目の優勝。
「暑いし走路的に追うには厳しい走路。行くしかないと思った」と、V奪取へはスタートにかけていた。「少し出だしは周りが早かったけど、すごい伸びていった。いいスタートが切れた」と思惑通りに1コーナー主導権を奪う。直後に続いていた平田雅崇を振り切ると、あとは独り旅。試走一番時計3・31秒の機力を生かし、周回ごとに後続を突き放す完勝。強い黒川を見せつけた。
「逃げるには十分すぎるエンジン。100点ですね」。エンジン、タイヤ、スタート、内容すべて満点のレースを満足げに振り返った。
これで今年11回目の優勝。「いいペースですね」と笑みがこぼれる。次走は早くも23日開幕の浜松戦。その後は浜松GII、8月伊勢崎SGオートレースグランプリと続く。「いい流れで遠征に出られる。このいい状態を壊さないようにしたい」。この夏の主役の座は誰にも渡さないつもりだ。