ビッグレースを中心にお届けしているコラム「渚のオートにまつわるエトセトラ」。私がロッカーに行って選手にお話を聞く新コーナー〝ロッカー便り〟が加わります。今回は今年デビューしたばかりの川口所属38期の運天諒雅選手。バイク未経験者ながらコツコツと努力を重ね熱い気持ちでオートレースに向き合う運天選手をインタビューしてきました。
渚 デビュー戦直後の紹介式で見せた涙や純粋さに心を打たれたファンの1人なのですが、その時の心境を聞かせてください。
運天 実はデビュー戦直前の整備日に練習で落車してしまってオーバーホールを余儀なくされて本番当日は乗りづらさもありタイムも出ず…。デビュー戦にはいろんな人が休みを取って応援に来てくれたのにふがいない結果に終わってしまって申し訳なく思い…、あの日はさすがにきました。
渚 川口に観戦に行くと本当にいつも練習されてますよね?
運天 未経験者が経験者に勝つためには人より多く練習するしかないので時間があれば常に練習に行くように心がけています。師匠には25周したら帰ってこいと言われてます。というのも30周してガス欠した時があってスタート板から押して帰ってきたことがあったので…。
渚 師匠をはじめとする先輩選手のことを教えてください。まず師匠の高塚選手(川口29期)はどんな方ですか?
運天 もともと高塚さんとは顔見知りで妹の野球チームのコーチをされています。観戦する時はごあいさつしたりしていたので、とても親身になって指導してくださいます。周りの選手にお聞きすると天然で怒ったところを見たことがないと…。ご本人はむしろ怒り方が分からないとおっしゃってました。
渚 整備はどなたと一緒にされますか?
運天 基本的には高塚選手に教えていただいてます。その他に君和田さん(川口30期)や黒川さん(川口33期)に手伝っていただきます。直近の目標は試走3・30秒台を出すことと準決勝に出場することです。準決勝まで行けたら黒川さんが年末のスーパースター優勝戦で着た勝負服をあげると言ってくださったのでそれを目標に頑張っています。
渚 今後どういう選手になっていきたいですか?
運天 急に成長するのは無理ですが、コツコツ練習して結果を出し、お客さんに応援していただいて愛される選手になりたいです。あと未経験でも活躍できる姿を次にオートレーサーを目指す方にも見てもらいたいです。
【取材を終えて】今回インタビューの機会をいただき感じたことは活躍までに時間はかかるかもしれない。しかし、強い意志に導かれたひた向きな努力が近い将来必ず未経験者出身の名レーサーへと導いていくと信じています。
☆なぎさ パチスロ必勝ガイド新人ライター。休みの日の過ごし方はオートレース場でレースを見てからスロットを閉店まで打ちます。キレイなグラビアが大好きです!