浜松オートのGⅡ「第3回浜松記念曳馬野賞」は28日、準決勝戦が行われた。黒川京介(26=川口)は10Rで鋭い飛び出しを見せる速攻で快勝、優出を決めた。

「今年3本指に入るスタートが切れた」とカマシが決まり、2コーナーで2番手に上がる。2周1コーナーで先頭に立ち、後続を突き放した。「エンジンはリングを替えて力が出た。これ以上、力があり過ぎるとタイヤに負担がくる。準決の後半はきつかった。このまま、気温が冷えるのを待ちたい」。熱走路におけるタイヤとの折り合いを考えれば、文句なしの仕上がりになっている。

 スタート、エンジンとと完璧。あとはタイヤだけ。「4日目の朝練で当てたものか、準決のかで、また乗り比べて考える」と2つの候補から選択する構え。

 勝てば今年10回目の優勝。「9回目から足踏みしているので…」と近況は優勝戦2節4、5着に終わっており、気合も入る。当地は2月のSG・全日本選抜で5連勝で優出し6着に終わった悔しさもある。「全日本選抜の時よりスタートは切れている」とキッパリ。リベンジするつもりだ。