伊勢崎オートのSG「第29回オートレースグランプリ」は14日、準決勝戦が行われた。10Rに登場した鈴木圭一郎(30=浜松)は鈴木宏和に先手を取られ、道中は永井大介と競り合いながらも2着で優出を決めた。
この日は下周りの整備やリング交換と、整備して臨んだ。「4日目より少しいいかなと思うけど、やっぱり手前がどうしても弱い。試走もすごくいいと思わなかった。レースもいっぱいいっぱいで走っている。立ち上がりでスンナリ変わらないし、突っ込み勝負になる」と表情は冴えない。
優勝戦に向けての作業について考え込んだ末、「ちょっと待ってください」とロッカーにある部品入れをガサゴソ。そこから箱を取り出し「このクランクに替えます」と再整備に着手することを口にした。
この大会に勝てば悲願のSG全冠制覇となる。一昨年の優勝戦は3着、昨年は同2着ともう少しのところで逃している。今回もまだ完調ではなく厳しい戦いが予想されるが「調整してもどうにかなる感じはないし、迷うならやりたい。何でも負けるのは悔しい。1日かけて合わせたい」。いつも通り納得するまで手を動かし、決戦に臨む。