川口オートの「ラ・ピスタ新橋PRESENTS スーパースターフェスタ2024 ~SG第39回スーパースター王座決定戦~ ~スーパースターシリーズ戦 平尾昌晃杯~」が27日に開幕。この年末恒例の頂上決戦。ボートレース界のエンターテイナー・西山貴浩(37)が〝乱入〟だ。

【貴浩西山のドドドらない話】みなさん、こんにちは! 西山貴浩でございます! 今回のテーマはオートレースです。東スポさんでは「貴浩西山のキャビらない話」というコラムを連載していますが、今回は「貴浩西山のドドドらない話」です。

 実はボク、オートレース大好きなんです。というか、ボートレースより早くオートレースに出会っているんです。父親の体内に遺伝子として存在していた時からと思ってください。

 小さい頃から飯塚オートにしょっちゅう行ってました。飯塚オートで育ったと言っても過言ではありません。だからオートレース愛は誰にも負けません! そこらへんの予想屋よりはボクは当てられますよ! 楽勝です。だって年がら年中オートレースを見てますから。人の走るコースとか、試走だけ出てレース足がないとか、だいたい見極められます。オートレースもボートレースもエンジンを使うでしょ。分かるんですよ。エンジンを扱っている身としては…。

 以前、飯塚オートで原付でレースしたこともあるんです。オートレーサー3人、競輪選手3人、ボートレーサー2人。お客さんの前で走りました。その時、体感しました。オートレーサーはコース取りがうまいし、すごかったですわ。

 オートレースといえばやっぱりあの爆音! あれが魅力ですねえ。爆音を響かせながら内から内へ抜いていくんですから。最高ですよ、見応えがあります。しかもボートレースと一緒で男女関係なしでしょ。そう考えると、サトマヤ(佐藤摩弥)はすごいですもんね。

 そのサトマヤも出場するSG「第39回スーパースター王座決定戦」――。優勝は鈴木圭一郎君、青山周平君の2強のどっちかでしょう。この2人は強い! 速い! 確かにこの間、日本選手権で勝った黒川京介君もいます。勢いもスタート力もあるけどやっぱり、ああいう舞台は場数が必要。経験値がモノをいうんです。それを考えると青山君、圭一郎君にしろ有利なんですよ。

 経験値という面なら荒尾聡さん、有吉辰也さんが優位です。特にタツ(有吉)さんに期待しますよ。僕はタツさんとも仲がいいんですよ。普通に誰かが優勝した時は集まってご飯も食べるし、ゴルフのコンペもします。2強を破るのはタツさんしかいないと思うんですよ。ここ一番のスタート、日本選手権でもカミソリスタート出たでしょ。ワンチャン、そこに期待したいなあ。

 聡さんは3着! 先日もメシに行ったんですよ。その時に感じました。「この人、3等狙っている」って…。スタートで先行して後ろを止めるレースしかできませんからね! ただ、それで2人を術中にハメてほしいんですよね。2人を押さえ込むレースを見てみたい。日本選手権の準決勝戦で佐藤貴也を押さえ込んだレース見ましたか? あれぞオートレースなんですよ。独走するのを見たって面白くない。もっと競り合う、駆け引きするレースを見たいんです。独走なんてのは川口の雨の加賀谷建明さんだけでいいんですよ。

 考えてみるとサトマヤに鈴木宏和、佐藤貴也…。みんなスタートが早い! 読みづらいなあ。

 中村杏亮、長田稚也も出るんですよね。タイムがあるしテクもある。こういう大会に必要なのはスタート力、そして集中力。どれだけバシッと切れるか。そこなんですよ、スタートがカギです。スタートいい紅一点のサトマヤも頑張ってほしいですね。2強のレースは面白くないっすわ、正直なところ(笑い)。

 さばきもオートレース魅力のひとつ。さばいてさばいて、というのは中村雅人さんしかいないでしょ。若井(友和)さんのイン攻めも好きなんです。レースを見てると面白いですもんね。地元勢は怖いですよ。地の利もあるし地元の意地というのがある。よそ者には持っていかれたくないという思いがありますからね。ボクが若松を走るのと一緒ですよ。その場その場のレースを全力で行っているけど、集中の仕方は変わる。大きなレースになればなるほど、自分を追い詰めるから集中力は上がるでしょう。

 ボクはスタートする時「オレは荒尾聡だ、有吉辰也だ」と思って行ってます。お手本の2人です。4カドの時は「オレは有吉辰也や! カミソリスタートや!」なんて思いながら行ってますよ。「あかん! 不発や!」ってこともありますけどね。

 スーパースター王座は個性があってうまい人たちが走るから毎年、楽しみです。うまい人たちのレースは生で見たい。1年を締めくくる大みそかの頂上決戦。誰がトップに立つか。それを見ないと年なんか明けられんっすよ! 〝いくよ、くるよ〟の年末オートレースなんですから。