伊勢崎オート「第46回東京スポーツ杯」は20日、最終日を開催した。優勝戦は、断然人気の青山周平(49=伊勢崎)が問答無用の強さで圧勝。4節連続、今年16回目の優勝で連勝も14に伸ばした。

 手がつけられないとはこのことだ。試走3・24秒を叩き出した機力の後押しがあるとはいえ、素早く的確なさばきで勝負を決めた序盤の攻めはまさに圧巻。3周1角では首位に立つ鮮やかな速攻で、青山がまた一つ優勝を積み重ねた。

「スタートは準決みたいには切れなかったけど、落ち着いて走れた。いいレースができました」

 初日に替えたヘッドを優勝戦では再び交換するなど、今節はパーツ交換も積極的に行ったが「部品やセットを替えても安定して動いてくれる。今はそこに尽きます」と、高いレベルを維持するエンジンにも手放しで合格点を与えた。

 次節はいよいよ年末の大一番(川口、SS王座決定戦トライアル・12月27日~)が控える。完全優勝(5連勝)なら、連勝記録の更新(19連勝)と年間100勝到達というとてつもない期待も背負うことになるが「最後に勝てればいい(笑い)。そもそもスーパースターはそんなに簡単じゃない。いつも通り自分の力を発揮できるように」と浮かれることなく口元を引き締めた。

「とにかくいい形で次に行けるのが一番。川口は前回(12月9~12日)走って結果が出ている(完全優勝)ので、いろいろ強みを生かせればと思います」

 向かうところ敵なしの王者が、年末の川口には不動の大本命として向かうことになる。