伊勢崎オート「第46回東京スポーツ杯」が18日、開幕した。次節に地元での大一番を控える加賀谷建明(46=川口)の初日は2着スタート。課題の跳ねは…、なかなか解消されない。

 跳ねの軽減。今の加賀谷の懸案はこの一点に尽きる。「立ち上がりの跳ねがハンパなく、まったく開けられない。そもそも試走36(3・36秒)なんて遅すぎでしょ」。後尾から何とか2着までは追い上げたが、上がりタイムも走路温度が下がった中での3・429と物足りなさが残る。

 2節前浜松GⅠの最終日に落車。エンジン、フレーム一式などがガラリと変わったことで、一時は収まっていた跳ねが再発した。前節当地GⅡでは連日その対策に追われ「タイヤ、フォーク周り、フレーム…、すべて扱ったけど効果なし」と、光を見い出せないままシリーズを終えていた。

 今節は直前の追加参戦。急遽の要請を二つ返事で受けたのは、次節に2年ぶりの出場となるSS王座決定戦トライアル(川口・12月27日~)が控えるからだ。

 足周り、フレーム周りは手を尽くした。ここからは前節ではいっさい触れていなかったエンジンに手を入れる。「とりあえず思い付くのはヘッドとシリンダー周り。いろいろ疑ってやってみます」と、レース後はさっそく作業に取りかかった。

「とにかく少しでも良くなるように。(川口の)消音(マフラー)になれば跳ねなくなる可能性もあるけど、今の状態で地元に帰りたくはないから」。残り2日、懸命にマシンと向き合っていく。