飯塚オートのナイターGⅠ「開設68周年記念レース~トーマスメモリアル魂の継承Vol.10~」は16日に4日目を開催し、準決勝戦が争われた。

 セミファイナルはいずれも不安定(斑)走路での激突となったが、11Rで石本圭耶(25=飯塚)が勝利して地元勢として優出一番乗りを決めた。

 1回目のスタートで永井大介がF。仕切り直しとなった2回目、最高ハン(10H)最インから真っ先に飛び出し、ゼロHの片岡賢児を一気に叩いて主導権を握ったのが石本だ。いきなりの逃げ展開となったが「必死で濡れていないところを走りました」と無我夢中で6周を駆け抜けた。

「スタートは2回とも良かった。GⅠ初優出が地元なので特にうれしいですね」と会心の笑顔で「エンジンはいい状態。リングだけ交換して、大きなことは考えていない。優勝戦は早めに先頭に立って、一生懸命逃げたい。経験と思って楽しんで走りたい!」

 最後の大一番も気負うことなく自分の走りに徹して金星を狙う。