山陽オートのGⅡ「第3回オートレースメモリアル」は15日、3日目の開催が行われた。湿走路の地区対抗予選8Rで緒方浩一(39=山陽)が快勝、雨巧者復活をアピールした。

 3車並びの10線外から好スタートを決め、0線の増田伸一、長谷晴久をまくって1周3コーナーで先頭を奪う早業。そのまま後続を振り切った。

 出迎えた選手から「復活した」と声をかけられ笑顔を見せた。元々雨は得意としていたが、5月以降は湿走路のレースで連に絡めず、不発が続いた。「何で乗れなかったのか分からなかったけど、多分エンジンでしょうね」と冷静に分析、気象条件にうまく折り合いがつかなかった。

 ただ、前節の川口SG・日本選手権4日目の雨で2着に入り「やっと連に絡めた」と兆しはあった。この日の1着で「良かった。メッチャ乗りやすかった」と手応えを感じ取る。エンジン自体は「何もしなくていいくらい」と仕上がりは上々だ。

 今節は2日目まで跳ねに苦しんだが、その足周りも改善した。「岩崎(亮一)さんにアドバイスをもらって、フォーク周りを扱った。2日目の夕練で跳ねが解消した。レースは自信がなくて半信半疑だったけど、車を(コーナーで)寝かせた時のフィーリングがすごくいい。タイムも出たし、うれしい」と再び満面の笑み。

「山陽でいい時の感じが出てきた。晴れも大丈夫」とキッパリ。ムードは急上昇しており、準決勝戦が楽しみになってきた。