川口オートSG「第56回日本選手権オートレース」が30日、開幕する。森且行(50=川口)にとって、選手権は4年前に悲願のSG初制覇を果たした思い出深い大会だ。
頂点を争う舞台にようやく戻ってきた。日本選手権への参加は悲願のSG初制覇を飾った2020年の当地52回大会以来、実に4年ぶりとなる。「普通にいつも通り走るだけです」。大ケガを克服し、約束の地にたどり着いた感慨は表に出さない。短い言葉に決意がにじんだ。
エンジンは高いレベルで安定している。ここ1か月は地元で3節消化しオール優出、10走〈3601〉と崩れていない。「前節の優勝戦は替えたタイヤが跳ねた。今回もドドドが来るようならエンジンを疑うけどね。まずは乗ってみて」。マシンは大きくは扱わず、定期のオイル、リング交換にとどめた。
レースから離れた直前の10日はイベントや取材に追われ「充実した日々でした」。趣味の競馬も楽しみ「菊花賞は取ったよ。天皇賞は1、2、4着。惜しかった~」とリフレッシュも完了した。さあ、ここからが今年のハイライト。熱い走りでファンに感謝を伝える6日間が幕を開けた。