山陽オートのGⅡ「第35回若獅子杯争奪戦」は12日(3日目)、準々決勝戦が行われ、5Rで37期の新人・福岡鷹(24=飯塚)が抜け出しグレード戦初勝利を挙げるとともに、勝負駆けを決め準決勝戦に駒を進めた。

 初日、2日目とスタートはうまくいかなかったが、準々決勝戦は枠なり発進が決まった。「スタートを残せたのは大きかった」と振り返る。「タイヤがかかってくれた。今日(3日目)が乗り味は一番良かった。直線がいいし突っ込みが楽。前々節に下周りを整備して良くなって、今節はリングを替えた。エンジンはいい」と仕上がりに納得している。

 今節は丹下昂紀、田中崇太、浅倉樹良と同期が次々とグレード戦初勝利を挙げ「ムチャクチャ意識した」という。そして「(北市が)速いので必死になった」と先頭を奪った5周回、逃げる北市の内へ思い切り突っ込み、抵抗を受けながらも抜き去った。「勝ちにこだわり危ない展開になったけど、うれしい」。反省を口にしつつも喜んだ。

 次の目標はグレード戦初優出だ。「スタートを残して後ろに食われないようにして走りたい」。愛機を信頼し全力で臨む。