山陽オート特別GⅠ「共同通信社杯プレミアムカップ」が19日、開幕した。8Rに出走した森且行(50=川口)は4着スタート。だが、後半の追い足には見どころがあり、マシンは決して悪くない。

 見せ場十分の4着だ。外の岩見貴史(40=飯塚)、金子大輔(44=浜松)に先行され序盤5番手と厳しい展開ながら、道中で金子をやり返すと終盤は目立つ足色でグイグイ前との差を詰めた。見通しは決して暗くない。

「リングを替えたら症状が逆になった。先はあるけど手前がなくなったね」とマシンに注文は付くものの「反応はあったから調整はしやすいかも。うまく合えばいいところがありそう」と続けた。パーツを替えたことでエンジンは手前型から先伸び型へと変わった。なかなかバランスが取れないが、調整のやりがいはあると森は捉えている。

 逃げ切った新井日和(21=伊勢崎)の上がりタイムは3・434。同じ熱走路の条件下で快勝した有吉辰也(48=飯塚)や、この日1000勝を達成した荒尾聡(43=飯塚)より早かった。その快ペースの中、周回を重ねるごとに前との差を詰めた動きはこれまでにはなかったもの。やはりエンジンは上々のレベルにあるとみていい。

「できれば3着までいきたかったね」

 そう話した表情に、確かな手応えがにじんでいた。