伊勢崎オートSG「第28回オートレースグランプリ」が10日、開幕した。2Rを制した長田稚也(23=飯塚)は飯塚期待のスター候補。熱走路の攻略に手応えをにじませた。

 スタートは「見過ぎて遅れてしまった」ため1周1角は最後尾。だが、そこからがすごかった。試走一番時計(3・38)の機力を生かしてグイグイ追い上げると、ラストは弾丸スタートから逃げ切り態勢に入っていた鈴木宏和(37=浜松)を鮮やかにまくり切った。走路温度61度の熱走路も何のその。迫力満点の動きは強烈なインパクトがあった。

「替えたタイヤが良く、練習の感じからも自信を持っていけました。今日(10日)はエンジンよりタイヤが大きいかな」

 そうは言うものの、マシンの裏付けも十分。クランク交換などの整備が奏功し、エンジンは先月から高いレベルで安定している。「コンスタントにアタマ(1着)が取れだした。前回もそうだけど、エンジンは昼の方が合うのかな」。初日の番組を見て「2R(14時51分発走)なのはいいと思う」とニヤリとしたのも自信の裏返しだ。

「1着で気分的にも余裕が出るし、調整の幅も広がるのは大きいですね。もちろんエンジンの上積みも狙っていくし、タイヤも別のいいものを探します」。2日目(11日)は10Rに登場。初日とは違った条件でも結果を出し、勢いをさらに加速させる。